バレエ・黒鳥を作るー1
黒鳥を作る編を始めます。
今回は一回目、デザインからボディス布裁断まででお送りします。
1:デザイン検討
まず、先生から渡されたデザイン。
各所に色や素材含めたイメージが細々と
書き込まれています。
これを元に
一緒に検討を加えます。
最初のポイントはボディスのラインと、
グレーをどのように効果的に使うか、、
けっこう定番デザインがある、
という感じの黒鳥ですが、
少しはオリジナリティも加えたい。
まずライン。
あーだこーだの末、やはり役柄的に
もう少しシャープにすることになり、
結果、よくあるタイプのラインに
落ち着きました。
元デザインにあった中央のモチーフは
ボツとなり、
代わりに中央に大きめの石を配する。
黒×赤×金銀、黒×青×金銀
はよく見られる組み合わせですが、
今回は発色の良いタイプの
橙色の石を使いたいということで、
仮に描いてみました。
ともあれ、最終デザインまでここからもいろいろ検討の予定です。
2:ボディス用裏打ち布を裁つ。
次に、同時進行でボディスやツンなどの布の裁断を開始。
今回のサイズ(本人のサイズに合わせた出来上がり寸)
身 長:160~164
バスト:80~84
ウエスト:60~64
Uウエスト(Wより9㎝下):71~75
ヒップ:80~86
160㎝用の型紙をアレンジして
新たに専用の型紙を作成したら、
早速裏打ち布の裁断です。
写真の赤線で示した箇所は、
胸のラインと脇のラインです。
これらは伸びてはいけない箇所なので
布の繊維と並行の場所でとります。 (=片々はバイアスに裁つ)
ちなみに元にした型紙は仮ぬいしながら実際にマネキンに着せてチェックして直して、を
繰り返して作成したものです。
今回は腰部(バスク)まで一緒に取るタイプの型紙を使います。
前6枚、後ろ4枚、合計10枚です。
3:ボディス用表布を裁つ。
2で裁った裏打ち布を表布に載せていきます。裁ち方は裏打ち布と同様です。
後ろの合わせ(見返しと持出し)になる
片は、写真のように畳み込む部分は、
裏打ち布の縫い代は無い方が良いと思います。
(写真の赤の斜線で示した部分)
ここは折って重ねる部分になりますので、裏打ち布に縫い代が付いていると
厚くなりすぎてしまいます。
4:縫う前の準備
今回はバスク部一緒に裁っていますので
ウエストのラインに切り込みが要ります。
切り込みによってほつれてしまわないように、写真の赤斜線で示した箇所全体に手芸用ボンドを塗ります。
表布側も、裏側から、
表面に響かないように注意しながら
ボンドを塗ります。
ボンド塗布部が乾いたら
縫い線から3-4㎜離れたところまで
切り込みをいれます。
線ギリギリまで切らないように注意!
縫い合わせる片どうしのウエストラインの部分がどっちも平行な場合は
切り込みは要りません。
縫い合わせて表に返したときに、切り込みがなければ
あるべきラインが出ない、個所は切り込みが必要です。
5:表、裏を一緒にしてロックミシンを掛ける。
片ごとにロックミシンをかけます。
まず一枚の片側に掛けたら、
写真のように裏を内側にして折り、
待ち針を打ちます。
この状態でもう一方の側にロックミシンを掛けます。
切り込みを入れた箇所は広げながらかけます。こうすることで、表に返したときに必要なだけ広がることができます。
縫い終えて表側を見ると、
写真のように表布が若干だぶついた状態になっています。
これは各辺々を縫い合わせて表に返した際に、表布がつっぱって、裏布がだぶつく、ということを防ぐためです。
左の写真は、各辺々を縫い合わせた際にだぶつきがどのように吸収されるかを疑似的に表してみたものです。
同様の手順で全部の片にロックミシンを掛けます。
これで、ボディス布裁断が終わりました。
次回はボディスを縫い合わせる編でお送りする予定です。
今日もお読みいただきありがとうございました。(^^)/
ブログ村
どうやるのかわからなかったのですが、
要はリンクを貼る、ということでいいみたいなのです。
でも、新しい記事をアップしたときのPINGは????
なにやらまだ不明点が残っています。